PHを下げる:硫黄華・ピートモス

以前、タマネギの移植をしていたとき、岡安先生に質問した事があります。
「PHを上げるということは少し分かってきたのですが、もしPHを下げたい場合にはどうすればいいんですか??」
「それには、硫黄華かピートモスだよ」
しばらくぶりにメモを見返し、調べました。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

出典先はこちらです。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/dojouhiryou/sankou7.htm
アドレスに「wakayama」とあるので、和歌山県農試の成果でしょうか。
「野菜の栄養診断」という項が設けられています。
この資料の趣旨は、作物体の栄養診断分析結果を基準値と比較し、適切な施肥を行うというもののようです。「生理障害が発生している場合には、原因解明と適切な対策を行う。基本的には土壌診断に基づく土作りとなるが...」

完全に科学の世界ですね。
資料を見ると、窒素・酸化カリウム・酸化カルシウム・酸化マグネシウム・ホウ素・マンガン・鉄・亜鉛・銅・モリブデンなどなど...

ここで見慣れない化学式を発見しました!
「P2O5」
調べると、「五酸化二リン」
「分子構造は十酸化四リン=P4O10、水に対する反応性が高く、音と熱を発しながら溶解し、リン酸となる....」

なにをいってるのかさっぱり分かりませんが、
圃場で肥料を蒔く時点では、リンはリン、カルシウムはカルシウムなどと、分けて考え施肥しますが、分析をする段階では、化合物として分析対象にするのですね...

肝心な硫黄華の話に戻ります。
ありました。

「土壌の高PHが原因で、Fe、B、Mn、Zn等の欠乏症が出ている場合は、石灰等の塩基資材の施用を中止するほかに、硫黄華の施用によりPHを下げる事もできる。硫黄華は、作物の生育期間中でも畝表面に施用できるが、注意点として以下の事が上げられる...」

わぉ、ちょっと待ってください!
ただ単純に、PHを下げるのではなく、微量要素の欠乏症が出ているときに、PHを下げるんですね?

「もしPHを下げたい場合にはどうすればいいんですか??」これ自体が、浅はかな質問かと自覚(笑)でも、ゆうきファームは懲りずに読み進めます(^^;)

  1. 硫黄華の成分である硫黄が土壌中の微生物により硫酸根に変わり、土壌PHが低下するため反応が遅い。その反応を速やかにするために適度な畑水分状態で30日間保つ必要がある。その際、地表面の土壌と軽く混和するとより効果的である。
  2. PHが一旦低下しても、再び高くなることがあるため、施用1ヶ月以降にPHの確認を行う。必要があれば、再度、硫黄華を施用する。作土深が10cmの場合、土壌の種類が砂土であれば54kg/10a、埴土(粘土分50%以上の土壌、吸着力が強く、排水が悪い)の場合、78kg/10aの施用量。
  3. 硫黄華の施用により土壌ECが高くなるため、塩類濃度障害が出やすい作物は少量を数回に分けて施用する。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

深すぎです。
まず、「埴土」なんていう言葉、初めて聞きました(笑
分かった事として、
「PHを下げる」という判断をするには、そもそも作物の生育途中であれば、どのような生理障害が起きているのかを見極める技術が必要(なぜPHを下げる必要があるのかを理論的に理解する)、そして土の状態と作物により施肥量と施肥の仕方を決める事、施肥後の定期的なスクリーニングを行う事、が必要である。

「ただ下げりゃあいい」っていうことではないんですね...

さらにこちらには、PHを下げるいくつかの方法が示されています。
「土壌の改良方法:農林水産省」
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/sdojo17.pdf

  • 苦土石灰等、石灰資材の中止
  • 硫酸アンモニウムなど生理的酸性肥料、過燐酸石灰などリン酸資材の使用
  • 硫酸カルシウム・硫酸マグネシウムの使用(石灰・苦土が少ない場合)
  • 硫黄華・硫酸の使用

圃場の状態に合わせ、段階的に使い分けるのですね。

素人には早すぎる内容だったようです。
そして、資料の随所に、ECという単語が出てきます。もう逃げられません。
近く、「ECってなんですか?」という質問をさせていただきます!(^^)