ECと施肥設計、肥料焼けの関係

おはようございます。
毎朝圃場に到着すると、着果したトマトとメロンとスイカを毎日なでなでして触らせてもらっているにわか農家です!

そんなにわか農家、これから本格的に農を行っていくにあたり、必要な柱は「栽培技術」、「肥料に関する知識」、「病気の診断」の3本であると教えていただきました。今日は、ECと施肥設計、肥料焼けの関係という座学的な内容です。EC(Electro Conductidity)は電気伝導度を意味し、「土中の肥料が多い=イオン数(Caイオン、Kイオン、Mgイオン...)が多く、電気が通りやすい」と考えます。測定の仕方は、採取した土を水に溶かし、電気を流して測定します。EC値を知る目的はひとつ、施肥前に土の中の総肥料量を予測するということです。

作物収穫後(定植や播種前の状態)の測定値は、通常であれば、0.2〜0.3を示し(雨等で流れるため)ほとんど残っていないものと判断します。0.5程度であれば(ハウス内など雨が入りにくい環境)かなり残っている、0.8程度であれば施肥はなし、追肥のみで勝負します。この数値を、それぞれの作物の適正EC値や限界値と比較し、どれだけの量を施肥すれば良いのかを予測します。生育限界のEC値は、イチゴであれば0.8、トマトであれば2.5、ナスであれば4.0、この値を超えると植物体に「肥焼け」という症状が出ます。
この肥焼けの症状、根に肥料が当たり症状がでるものと思っていたのですが、これは間違いです。正しくは、根の周辺の肥料濃度が根の中の濃度よりも濃いため、浸透圧の関係により根が水分を吸収できなくなり、葉に症状が出るということです。「浸透圧(水を引っ張る力)の関係により」とは、根の浸透圧と根の周りの浸透圧により、水の流れる方向が決まるということです。濃度が濃いと浸透圧は大きくなり、水を引っ張る力は大きくなります。通常は、根の周りから根に水分が流れなければいけません。つまり、根の濃度の方が高くなければなりません(浸透圧、大)。
これが逆に、根の周りの濃度が高くなると、根の浸透圧は下がり(根の周辺の浸透圧は上がる)、根から根の周りに水分が出て行きます。これにより、葉が枯れるという症状が出ます。この写真、イチゴに肥焼けの症状が出たときの様子です。イチゴは肥焼けしやすく、比較的水分が多い植物体と考えられ、逆に限界値の高いナスは、肥料を多く吸収すると判断できます。

ということは、PHだけ測定して、教科書通りに肥料をばらまいてはダメなんです。教科書の数値は、土中の肥料分がゼロの場合の施肥量であり、土中にどのくらいの肥料が残っているのかを測定してからでないとほんとうの施肥設計にはならないということです。さらに、測定したEC値だけでは、どの種類の肥料が何%ずつ含まれているか、分かりません。これは、普及センターに土を持っていくと測定してくれるようです。測定の結果、通常の含有量であれば、8-8-8を使用したり、リン酸が多ければリン酸の少ない肥料7-2-7を使う、などといった具合で決めていきます。もちろん、持ち込む前にPHとECを測ってから行くのが常識のようです(^^;)
なるほど、この流れを知ると今までが、いかに「てきとー」に肥料を蒔いていたかがわかります。もう、勘ですよね、というか勘の前に、土中に肥料が残っているという考え方がなかったんです。「勘」は、「どのくらいの肥料が残っているかな?」と考えている事になりますから。もう、にわか農家もいいところ ♪ 知らないということはほんとうに恐ろしい、逆に知らないとなんでも言える!「高橋君!できれば無農薬でつくってくれょ!」なんて具合に...(^^)じぶんもそうでしたが、まず、農薬は殺虫剤と殺菌剤に大別できることを知らなかったもので。

近く、マイEC計を買います♪それはそうと、もう早いもので実践研修の終了まで、1ヶ月を切っちゃいました。休んでる場合ぢゃねぇ!とにわか農家は、ますますメロンをなでるようになります(^^)

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