4月蒔きダイコン

こちらの写真、4月16日蒔きダイコンに空洞症が発生したときの様子です。
原因は、生育初期の水分の不足によるもの。このときは、播種前の地温や水分の状態など、さほど気にしていませんでしたが、これではっきりしました。播種前には、丸1日エバフローで灌水し、その翌日に播種をするくらいのつもりでないといけないということです。播種後にちょこちょこ1、2時間灌水したくらいでは全然たりませぬ。
このダイコン、播種から50日程度で収穫が始まりましたが、生理障害では、こぶ症(やはり、生育初期の水分の不足)や空洞症、病気では首元に軟腐病、抽台・開花寸前の株までもが出てきました。1月、2月蒔きのダイコンが大成功であったのに比べ、教科書通りの症状が次々と出ています。本当に勉強になります。毎日、収穫するたびに発見があるという...恐ろしい事態です。
ここで、抽苔・開花について、テキストをひっくり返してみました。
テキストの項目では、「春蒔き夏どり栽培」の作型に当たります。「品種の選定は、「耐病総太り」程度の抽台特性をもつ品種を播種する場合、播種日を慎重に選定する必要がある」、と書かれてあります。えぇ、今回播種したのはまさしく耐病総太り。
続けます。

「このような品種は、播種から子葉展開時までの生育のごく初期に低温に敏感で、播種後1週間ほどの温度によって花芽分化が大きく左右される。したがって「耐病総太り」のマルチ栽培での安全な播種期は、半旬平均気温が15〜16℃になる頃、この温度条件で播種後5日間の好天が予想される時期に播種する。播種する2、3日前にマルチフィルムを張り、地温を上げておく」
なるほど、春蒔きはここまで気をつかうのですか...
カルホス粉剤やフォース粒剤を土壌混和して安心していたくらいではアウトです。ってことは、ダイコンは花芽分化に対して、種子感応型(シードバーナリー)の作物?ダイコンの開花特性として、「低温(15℃以下)短日で花芽分化が誘起され、高温長日で抽台が促進される」とあります。ということは、播種した日は春分の日から約1ヶ月、高温長日に傾きかけてきた時期ですが、気温は低く、気温のデータをさかのぼると、夜間のキュウリ栽培のトンネル内最低温度が4℃という恐ろしい数字が記録されていました。これなら、低温かつ高温長日に当てはまります。ちょうど、難しい時期に播種したということになるのでしょうか。さらに、播種後5日間のトンネル内最低温度は、6℃、7.5℃、14℃、10.5℃、11℃と、いずれも15℃を下回っています。これはビニールのトンネル内での温度、露地ならばさらに下がる事でしょう。抽台の理由がわかりました(^^)

それにしても、今回の軟腐病、降雨が原因と思われます。これからの梅雨、大敵は細菌系の病気であるとのことでしたので、次は、銅剤系統のZボルドーに手を出してみようと思います!