リウマチの方と快適に働くための5つのフレーズ

リウマチの方と仕事をするようになって、どこか人間関係がギクシャクし始めたという方へ。

元の人間関係のように気兼ねなく気持ちの良いコミュニケーションをとることができれば、仕事のストレスも減りますよね。

本記事では、職場での人間関係をスムーズにするために多くの方が実践している5つの会話をご紹介いたします。

リウマチの方と快適に働くための5つのフレーズ

 

1.「どういう動きをした時に痛むの?」

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スキンシップは最大の愛情と気遣い

リウマチの診断を受けた方と一緒に働くことになった時、

  • 「何ができないんだろう?」
  • 「何ができるんだろう?」
  • 「仕事を頼んでもいいのだろうか?」
  • 「何処が痛いのかな…?」

はっきり言葉に出しては聞けないけど、心の中で疑問に思う方は多いようです。どこか遠慮した関係やふとした瞬間に相手を観察して探ってしまうような関係になってしまうことがあるといいます。

一方でリウマチの方も、

  • 「仕事を続けられるのだろうか?」
  • 「リウマチであることを伝えたら昇進が遅れるかも」
  • 「通院の際はなんといって休暇を取ろうか…」

仕事をこなすこと以上に職場での人間関係に対する不安も持ち合わせているようです。できれば周囲に知られずに、これまで通り仕事を続けたいと考える方も大勢いらっしゃいますよね。しかし、自身がリウマチであることは隠すことではないといいます。ちょっとした重いファイルを持つときに手をかばうようにして抱える瞬間の違和感は周囲にも伝わりますし、体調の変化に苦しむ姿は誰の目にも明らかですよね。

また、治療方針が決まり薬を飲み始めたばかりの方は、体に合う治療薬が見つからず、痛みを抱えたまま出社します。そんな時、自分から「痛い」とは言い出せず周りに悟られまいとしています。そんな時は思い切って周りの方から「どういう動きをした時に痛むの?」「痛む場所はどこ?」「どのくらいの物が持てるの?」と聞いてみることだと言います。

周囲から自分の体について尋ねられることで、リウマチの方は自分が職場に受け入れられたと瞬間的に感じるようです。双方にとって重要なコミュニケーションの一歩目ですよね。もちろんご本人から、自分はリウマチであるとの告知があって初めて可能となることですが…この会話を経て、本人のできること・できないことがわかり、それを解決するにはどのように業務を分担すれば良いかという段階に進むようです。

 

2.「次はいつ病院に行くの?」

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仕事を続けるために不可欠な通院治療

自分自身がリウマチと診断されたことを周囲に伝えたのち「自分はどのくらいの頻度で通院するのか」について、ともに仕事をするチームのメンバーに伝える必要がありますよね。治療方針が決まるまでは短いスパンでの受診となるようですが、治療方針が決まり投薬が始まった後の定期通院は、仕事との兼ね合いを図りながら決めることができます。

生物学的の注射や点滴を病院で受けている方は、週に1回、2週に1回、3週間に1回など、使う薬の種類と効き目を見極めながらの通院になるようです。一方で、主治医から自己注射が認められている方は、4週間に1回、6週間1回と比較的長いスパンでの受診となるようです。

どうしても体調がすぐれない場合の急な休暇を除き、受診のサイクルを伝えることは、周囲の安心・信頼につながります。万が一、当日急に休むことになっても、周囲の理解を得られやすい状況を作ることはどんな職場にでも通じる心構えですよね。休むことに神経を使っていては、自分の体との対話がおろそかになってしまいます。

また、周囲から通院の話題を出すことは、休むことに対する本人の罪悪感を減らすことにもつながると言います。今の日本では、いくら有給休暇が残っているとはいえ、周囲が忙しそうにしているのに自分だけが休みを取ることは「悪」とみられることが多いですよね。これを解消するには、2週に1回などとペースを決めて、有給休暇を消化するようなサイクルを作ることがいいと言われます。そのためには主治医に体と仕事の状況を説明し、「定期的に休みを取ることで仕事を続けられる」旨、診断書などに書いてもらうことも一つの方法だと言います。

初めのうちは周囲から白い目で見られてはいても、普段の何気ない会話の中で「うちの仕事は皆でフォローできるから、明日は休んでも大丈夫だよ!」という会話が出てくれば、本人も周りも気が楽になりますよね。

 

3.「少し休もうか、そろそろ終わりにしようよ」

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疲れる前のコーヒーブレイク

仕事が始まったら、仕事を進めるにあたって特段の配慮をする必要はないといいます。ここで下手に相手を気遣ってしまうと、逆に仕事に対するモチベーションを下げてしまう事にもなりかねませんよね。

リウマチの方はたいていの方が「頑張り屋」「よく気配りのできる人」「頭のいい人」であると言われます。それゆえ、痛みを抱えたまま出社しても自分のことはさておき、献身的に周囲のことを気遣う方が多いようです。そんな時に「気を使わなくても大丈夫だから」と周囲に言われても、本人の中では「これくらいは普通のこと!」と感じている場合が多いのですれ違いが生じてしまいますよね。

一緒に休憩を取ることができるようであれば「少し休もうよ。コーヒーでも飲みに行かないか?」と声をかけたり、「そろそろ終わりにしようよ」「先に帰って大丈夫だよ」の一言が、本人の気持ちを楽にするようです。リウマチの方に限らず、周囲に気を使って残業をするということは、日本の企業ではよく見受けられますよね。リウマチの方にとって、夜遅くまでの残業は翌日にかなりの疲労を持ち越すといいます。少しでも早く帰って体を横にしたいというのが本音です。そんな時、周囲の側から声をかけることで本人は安心して帰ることができるようです。

何気ない一言を交わし合うということは、非常に難しい作業ですよね。言葉に出してしまう前に、自分の中でためらってしまったり相手の気持ちを考えてしまったりと、一歩踏み出せないことが往々にしてあります。そんな時は、「営業マン」になり切ったつもりで声を掛け合うことが効果的であると言います。ただでさえ原因不明の病気であるのに、相手を気遣う言葉までが重すぎるものであるなら、重い雰囲気になってしまいますよね。「フランクに、そしてしっかりと相手を気遣う」ことでお互い心地よいコミュニケーションをとることができれば嬉しいですよね。

 

4.「朝つらくない?」

通勤 列車 夕方

リウマチには辛い満員列車

この声がけは、リウマチの方に限らず職場の全員に共通する話題ですよね。誰だって朝の満員電車は辛いものでしょうし、辛くてもなかなか言葉に出す機会はありませんよね。こんな時こそ、リウマチの人の朝の辛さを周りに想像してもらうチャンスであると言われます。

個人差はありますが、リウマチ初期には朝の関節のこわばりが厄介なものとなります。治療薬が見つかるまでは、このこわばりのために様々なストレスが発生することになります。

  • 朝の支度が思うようにいかない
  • ベッドから起き上がるのが大変だ(体が沈んでいくようだ)
  • 化粧に時間がかかる
  • 満員電車が辛い
  • 立ちっぱなしで足の関節が痛む
  • ヒールが履けない
  • バッグやつり革を持つ手が痛む/肩の関節が痛む
  • 朝晩の寒さが体にこたえる
  • どうしても体が温まらない

そんな時に電車に乗り遅れたり、遅刻しそうになってしまうとストレスをさらに増幅させ、ご自身が追い込まれてしまいます。ともに働くメンバーにも迷惑をかけてしまうかもしれませんよね。

一般的に、リウマチの方にとって時間ギリギリの行動は禁物であると言われます。リウマチでない人よりもさらに余裕を持って行動することで、自分のペースで準備や仕事を進めることができると言います。その時々の自分にとって無理なく、しっくりくるペースを常に守ることで、毎日のお仕事が快適なものになるようです。また、在宅勤務やフレックス制の広がりに伴って、朝の出社時間を少し遅らせたりと労務管理の部署に掛け合って工夫する方が多いようです。その際、診断書の提出が効果的であるようです。

いずれにしても、リウマチの方もそうでない方にも「共通する話題」を出すことがポイントのようです。天気や服装、化粧、入浴のこと、美容のことなどを話題にすることで、お互いの状況を知り得て、100%の理解はできなくても相手の痛みを想像することにつながるようです。

 

5.「〇〇さん、この仕事をお願いできますか」

Mac キーボード USキー

時には辛いこともあるタイピング

オフィスの中で過ごしている時、薬が効いているリウマチの方の大変さは周りから見てさほど感じないといいます。「手がない」「足がない」「車椅子である」など外から見てもすぐにわかる病気ならば理解は得られやすいのでしょうが、リウマチは体の内部の免疫疾患です。大変さは本人にしかわからない病気であると言われる所以です。

多くのリウマチのオフィスワーカーが大変なことを挙げてみました。

  • 夏のエアコンがキツイ
  • サンダル履きだと足元が冷えて足の甲が痛む
  • 手首が冷えて痛い
  • しゃがんだり立ったりする動きがキツイ
  • 昼休みが短くて、体を横にする時間がない
  • とにかくだるい(体が沈むようだ)
  • A4のコピー用紙を包装紙から片手で取り出すのがキツイ
  • 厚めのドッジファイルを棚から片手で取り出すのがキツイ
  • 指サックをつけて紙をめくるのがキツイ
  • 第2関節が痛くてタイピングがキツイ

ぱっと見はリウマチでない人と何も変わらない ーでも話を聞いてみるとリウマチの治療をしていた/上司も同僚も知らなかったー よく聞く話であると言います。そんな状況で「わたしはこれができません!」と一方的に伝えてしまっては、「そうなの?できそうだけど…」とどこか角が立ってしまうことが多いようです。

人間関係を円滑にするにあたって「自分ができること・できないことを周囲に伝える」のはとても重要なことですよね。しかしそれ以前に周囲は、相手がリウマチであると知った瞬間から「何をどこまで頼んで良いのか」という迷いが大きくなり、仕事を振ることをためらうことが多いようです。その結果、様子を観察したり遠慮がちになったり、それが本人にも伝わります。この状況を打開するには「私への仕事はこれまで通り与えてください。どうしてもできないことは誰かに代わってもらうことを希望します」と伝えることがベストであるようです。「振られた仕事はまず受ける」というスタンスですよね。

丸木橋 橋 苔

自ら向こう岸に渡ることで相手からの見方が解る

最後に…

ここまでの長文をお読みくださいまして、本当にありがとうございます。
本記事では「リウマチの方と快適に働くための5つのフレーズ」と題し、

  • 「どういう動きをした時に痛むの?」
  • 「次はいつ病院に行くの?」
  • 「少し休もうか、そろそろ終わりにしようよ」
  • 「朝つらくない?」
  • 「〇〇さん、この仕事をお願いできますか」

の5つをご紹介しました。

共通することは、リウマチの方を周囲がどのように見ているのか、という他者からの視点に切り替えることですよね。これまでの人間関係を見直す大きなチャンスですし、他者からの視点を主眼とすることで病気を理由としない人間関係を構築することができます。そこで作られた関係性は、一生涯続くような本当に大事な人間関係になるのかもしれませんよね。

以上、
「リウマチの方と快適に働くための5つのフレーズ」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。