リウマチの方の仕事探し 3つの働き方と障害者雇用

リウマチと診断された後、仕事を探している方、新たに仕事に就く予定の方、転職を考えている方へ。

きっと、リウマチを抱えながらも納得のいく働き方で収入を得て生活していきたいとお考えですよね。

本記事では、多くの方が実践している体への負担が少ない働き方をご紹介いたします。

リウマチの方の仕事探し 3つの働き方と障害者雇用

 

1.企業の事務職で稼ぐ

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体の負担が少ない事務職

女性のリウマチの方をはじめ、多くの方が就いている仕事です。これまで事務職としてお仕事されてきた方は、引き続き同じ会社で事務職として勤務するというのが一般的な流れのようです。営業職など事務職以外で勤務され、引き続き同じ会社で勤務するという方は労務管理宛に診断書を出して事務職への配置転換を願い出るケースもあるようです。いずれにしても、体に負担の少ない範囲で仕事をできる環境が絶対条件で、さらに有休の取りやすさ(通院などの為)、残業の少なさなどを重視して、会社側と交渉する方が多いようです。逆にリウマチに不向きな仕事は一般的に次のような仕事であると言われます。

  • 長時間外回りをするような仕事(足首の関節)
  • 重いものを長時間運び続けるような仕事(指・手首の関節)
  • 冷たい水の中での仕事(指・手首の関節)
  • 夜勤や不規則な勤務、極端に睡眠時間が短い仕事(過度に体力を消耗する)
  • フルコミッションなど過度にストレスがかかる仕事(精神的ストレス)

リウマチは人により全身の関節に痛みが出ます。体に合う治療薬を見つけ、現在の仕事を続けながらリウマチを治療することも重要ですが、治療薬が効きやすい環境(体の状態、仕事)を作ることがなにより重要であるといいます。そして今現在、お仕事をしている方が最も重視している事が次の2点です。

  • 「リウマチが悪化した場合、今の仕事を続けられるのか?」
  • 「1日の仕事を終えた時に余力が残るのか?」

リウマチが悪化してからの転職は極めて困難を伴いますよね。悪化しても続けられるように今現在の職場でできる限りの交渉を行う方、これからお仕事に就く方は長期間勤めることを前提に、勤務条件や福利厚生などをチェックされる方が多いようです。そして見逃せないのが、その日の仕事を終えた時の疲労感や余力です。治療を始めると薬の影響もあり、次の日に疲れが残る方が大変に多いのが現状です。リウマチを治療しつつ週に5日から6日働くことは、大変なことです。痛みは治まっても、多くの人が体力の低下を感じます。体力の低下は気力の低下を招きます。気力の低下はマイナス思考につながってしまいますよね。

「十分な睡眠をとってください」ーこれは主治医が口を揃えておっしゃることです。リウマチの治療には十分な睡眠が必要と言います。特に生物学的製剤を使っている方は、副作用として体の免疫が抑制されるため、感染症(風邪や肺炎など)にかかりやすくなります。次の日の疲労感をなるべく減らし、十分な睡眠をとることができるのかが仕事選びのポイントのようです。

 

2.在宅ワークで稼ぐ

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自分のペースで在宅ワーク

次に多いのが在宅での仕事です。インターネットを使用してライターやデザインなどの仕事をしたり、クリーニングの取次店などを開業したり、所属する会社から在宅での仕事を任せられたりする方が多いようです。クリーニングの取次店は自宅を改装し、家族営業を行うことでご自身のペースで働くことができますよね。

ライターのお仕事をするには、「🔗ランサーズ(Lancers)」というサイトを利用して仕事をする方が多いようです。ランサーズとは個人や法人間で仕事を取引する仕組みを提供しているサイトです。パソコンを通じて仕事をしたい企業(個人)と仕事をしたい企業(個人)がランサーズのサイト上で個別に契約して、打ち合わせから納品まで完結できる仕組みです。単発の収入だけでは生活費の足しにしかなりませんが、パートナーが働いている方であれば、小遣い稼ぎという感覚から始めることができますよね。仕事の内容としては、システムの開発運用・Web制作やデザイン・デザイン制作・ライティング・ネーミング・翻訳など多岐にわたります。その他アフィリエイトや広告収入などで稼いでいる方が多く、ある程度のITスキルは必須のようです。

その一方で、企業に籍を置いたまま在宅勤務をする方も多くいらっしゃいます。勤めている間にリウマチになってしまった場合には、在宅勤務が可能な部署に異動することも一つの方法ですし、初めから在宅勤務を推奨する企業を探す方もおられるようです。一般的には在宅勤務しやすい会社は広告代理店などであると言われています。クライアント企業のPRやHPを管理する業務を自宅のインターネット環境を通じて行う方が多いようです。今や時代は、在宅勤務やフレックスタイム制など、多様な働き方へと舵を切っています。育児をしながら、あるいは自宅療養しながらの在宅勤務は、交渉の余地がありそうですよね。

このような在宅勤務の求人は、ハローワークでは探しづらいと言います。ハローワークに募集を出す前に埋まってしまったり、企業のHP上で募集をかけるだけで十分に人が集まってくるようです。そのため独自に情報源を作り、募集する企業を探すほうが効率的であるようです。リウマチの方は、朝の関節のこわばりが大変なストレスとなります。治療薬が効くまでの間、朝の通勤や支度は辛いものとなるため、在宅ワークはストレスなく時間を有効に使うことのできる働き方です。しかし外に働きに出る場合に比べて収入が安定しないことが多く、パートナーがおられる方や共稼ぎの家庭に多い働き方のようです。

 

3.障害者雇用制度を利用して稼ぐ

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障害者専門の求人サイトWeb Sana

最近増えつつある働き方ですが、心理的な抵抗が最も高い働き方であるといえそうです。政府は事業主に対して、雇用する労働者に占める身体障害者・知的障害者の割合が一定率以上になるように義務づけています。(厚生労働省HP 「🔗障害者雇用率制度」)組織の大きさに比例して雇用しなければならない障害者の数は増え、特例子会社を設立したり、障害者のための就職相談会を開催したりと力を入れています。中には引く手数多の業種・業界もあります。企業が求人情報を載せる特に有名なサイトは、

特に外資系金融(証券会社・銀行)は年中募集をかけているようです。年中募集をかけるということは人の入れ替わりが激しいということでしょう。もちろん、入社してからの業務内容や待遇、雇用形態は健常者に比べて、辛い思いをすることも想像できますが、障害者手帳を持っていればこその働き方ですよね。特に官公庁についてはその性格上、率先して障害者雇用を行っているのが現状です。中小企業よりも大企業の方が条件は良いようです。応募の条件はただひとつ、障害者手帳を持っているかいないか。採用書類を送る時には、障害者手帳のコピーを同封しなければならない企業がほとんどです。精神障害や知的障害に比べ、身体障害の方は採用される確率がグッと上がります。そして障害者雇用のメリットは、転職しても潰しが効くということです。待遇が劣悪であったり任せられる仕事が単純であれば、それを理由に転職することもできます。健常者の場合と異なり、転職の理由を深く突っ込まれることもそれほど多くないようです。

実際入社してからは、コピー取りやデータの入力、電話対応、会議の資料作り、郵便物の封詰めや発送などからスタートすることがほとんどであるようです。しかし障害の程度が軽く仕事ができる方であれば、自分を取り巻く環境は少しずつ改善していくかもしれません。目の前の仕事をスピーディーにこなし、かつクオリティも高い、こんな結果を積み重ねれば周囲に自分をPRすることができます。「優秀な人材をそれに見合う報酬で雇用したい」どこの企業にも共通します。リウマチの方は多少の痛みはあっても、注射や飲み薬が効く限り、ある程度動くことができます。上肢や下肢を切断した方よりも程度は軽いかもしれません。仕事ができることで自分よりも障害が重い方に妬まれたりすることもあるようですが、健常者のチームの中に混じって仕事ができるようになれば、それはそれで嬉しいことかもしれませんよね。

 

4.障害者を積極採用する企業21選(2015年の実績から)

インフォメーション 会社 住友グループ

住友グループのような大企業も狙い目

2016年卒業予定の方・中途採用の求人情報を「🔗Web Sana」という求人サイトに出し、企業説明会を何度も実施した企業様を21社ご紹介いたします。特徴としては、法定雇用率を達成するための特例子会社ではなく、直接雇用を行う企業様であるということです。

以下はHP上には障害者採用のページはありませんが、参加実績のある企業様です。

従業員数500名で27億円の売り上げを上げる「🔗サンスタッフ(豊田自動織機グループ)」から、従業員数30,000人超で3兆円の売り上げを上げる「🔗東芝」まで、さまざな企業様が積極的に障害者雇用を進めていることがわかりますよね。従業員数が多ければ多いほど法定雇用率の達成は難しくなり罰金を払うか、大量採用しなくてはなりませんよね。雇用率の達成のため、多くの企業は特例子会社を作ります。そこに入る方は比較的障害の重い知的障害や精神障害の方が多いと言います。しかし企業の本社が直接雇用する方の多くは身体障害者の方であるといいます。雇用率が最も高いのは身体障害者である事は昔から変わらない事実です。

求人サイトを通じて企業説明会を行う企業は、ただ単に罰金を払えばいいという考えではなく「リクルートにかける費用も十分にあって、社会的責任のある弊社こそが障害者雇用を進めなければならない」との考えから、会場にブースを設けています。就職された方が長年勤められることも大企業ならではのメリットです。住友商事グループなどの大企業集団では、グループ全体での障害者雇用率の達成が特に大きな課題となっています。自分のところは雇用率を達成しているから他のグループ会社に人材を紹介するというような余裕はないようです。いわば数字だけで見るならば、障害者の方の市場は「引く手数多」の状態と言えそうです。

 

5.実際に企業説明会に足を運んだ方の声

障害者雇用 Sana 雑誌

まずは足を運び自分の足で情報を稼ぐ

ベルサール秋葉原のワンフロアを貸し切って行われた2016年のWeb Sana 就職説明会。実際会場に足を運んだ方、ブースを展開された企業担当者様の声をご紹介いたします。

【参加者の声】

  • 九州から来ました。地元にある支社では障害者枠が埋まっていて、本社や首都圏支社には採用枠が残っていました。障害者が自由に働くには首都圏に出れば、可能性が広がると感じました。
  • 三菱東京UFJ銀行のブースでは、本社の仙崎人事部長自らが一人で座っておられた。正面に座るなり、「今日このブースで聞きたいことは何ですか?」と言われ、単刀直入に本題にこぎつけることができた。「あなたの希望する○○支社は採用枠が埋まってしまってるから、気持ちがあるなら東京本社か埼玉に来なさい。枠は空いている。」と勧められた。とにかく銀行系はすごい。採用後のミスマッチをなくすために、本音で話を聞くことができる。話が早い。
  • 🔗大塚商会のブースでは、中途障害で車椅子になった女性の方が様々な質問に答えてくれました。特に人事評価については、360°評価を取り入れているため、健常者も障害者も全く関係ないとのこと。障害者だからという差別はなく、その人の状況を見て仕事を割り振っているとのこと。車椅子などの使用で出勤時の地下鉄の乗り降りが危なく、車通勤をする場合は、会社が駐車場を準備してくれるとのこと。それが当たり前であることに大企業ならではの手厚さを感じた。地方の支社レベルではここまではやってくれないだろうと感じた。
  • 住商建物のブースでは、席に座ると「あなたのキャリア・履歴書についてプレゼンしてください」と言われました。企業説明会は面接ではないが、自分を売り込むことのできる唯一の場であると感じました。

【企業側の声】

  • 言葉は悪いが、新卒の説明会と違って真剣味が違う。無念にも、皆、健常者の採用枠では面接にまでこぎつけなかった人たちだから、何としても企業に入ろう、ここで断られたら終わりだという意気込みが伝わってくる。
  • 私たちが皆さんに望むことは2つあります。ひとつは、障害を理由にした人生を送らないでほしいということ。そして2つ目は、「選ばれる人間、採用される人間になってほしい」ということです。健常者と同じく自分の得意・不得意を見極めてその道では誰にも負けないようなスペシャリストとなることが、企業で生き残る道です。

採用する側・される側、お互いの利益のために相手と向き合う姿勢が伝わってきますよね。次に、実際に身体障害者手帳を取得するまでの流れをご紹介いたします。

 

6.障害者手帳の取得は困難か

身体障害者障害程度等級表 スクリーンショット リウマチ

7級相当の障害が2ヶ所の場合は6級申請となる

身体障害者手帳は、申請・審査により、1級(重度)から6級(軽度)までの障害者手帳が交付されるものです。リウマチはその症状の度合いにより「肢体不自由」として対象となる場合が多いようです。(厚労省HP「🔗身体障害者障害程度等級表」)手帳は1級から6級までですが、表には7級の項目がありますよね。これは7級の項目(上のスクリーンショット青の部分)のうち2つに該当すれば、6級として申請ができるというものです(上のスクリーンショット赤の部分)。1級から6級までの条件をまとめると、次のようになります。

  • 1級から3級まで・・・「…機能を全廃したもの」「…以上で欠くもの」
  • 4級から6級まで・・・「…機能の著しい障害」
  • 7級・・・・・・・・・・障害者手帳自体は1級から6級までですが、表には7級の項目があります。

1級から3級はその言葉からも大変厳しい条件であることがわかりますよね。申請の流れは、次の2Stepです。

  • お住い地域の区・市役所・役場に問い合わせる

→ /申請に必要な書類は/診断書の様式は/主治医は15条指定医か/同じ病院に15条指定医はいるのか/

  • 受診の際に主治医に尋ねる

→ /自身が「身体障害者障害程度等級表」に該当するか/手帳申請の意思を伝える/診断書作成の依頼/

申請のための診断書は、主治医であれば誰でも書けるというのではなく、都道府県知事の「指定医」に書いてもらわなければなりません。自分の主治医が指定医であるのか、同じ病院内に指定医はいるのか、いなければ別な病院への紹介は可能なのか、など戦略的に進めなければなりませんよね。そのためにも役場や役所に問い合わせをして、事前に情報を掴んでおくこと、そして幾つかのパターンを想定した準備が必須と言えそうです。そして主治医には「良い治療を続けるために身障手帳をとってでも仕事がしたい」ことを伝えなくてはなりませんよね。

障害者として認定されることは大きな抵抗があると、皆さんおっしゃいます。しかし就職や転職をする上では大きな武器となりえます。キャリアがなければ採用されない業界(特に金融業界)に転職できる可能性もあり、採用されたのち内部での活躍を目指すという方法もあります。採用側としては官公庁や民間を問わず、程度の軽い方を優先して採用したいというのが本音です。障害の程度が軽いうちに手帳を取得し、転職や強みを生かした就職を視野に入れることも十分可能です。心理的な抵抗を乗り越えることができれば、リウマチを患う方にとって身体障害者手帳は大きな武器となります。

診断書 主治医 リウマチ

主治医が「指定医」かどうかの確認から始まる

最後に…

ここまでの長文をお読みくださいまして、本当にありがとうございます。
本記事では「リウマチの方の仕事探し 3つの働き方と障害者雇用」と題し、

  • 事務職で稼ぐ
  • 在宅ワークで稼ぐ
  • 障害者雇用制度を利用して稼ぐ
  • 障害者を積極採用する企業21選(2015年の実績から)
  • 実際に企業説明会に足を運んだ方の声
  • 障害者手帳の取得は困難か

をご紹介しました。

在職中のリウマチの方のブログに共通し、皆さん一様におっしゃることがあります。それは「一度仕事を離れた後の再就職の辛さ」であります。そのような声を踏まえ、本記事では在職中であっても仕事を続けることができる方法を、実際の企業名を公開しながらご紹介しました。

「働かなければならないけど、カラダが辛い」「医療費を稼ぐためには仕事をしないと…」そんな苦しさの中にある方々のために、本記事が少しでもお役に立つことができればこれに勝る喜びはございません。一人でも多くの方がお仕事を続けることができますように。そしてお体に合う治療薬が見つかりますように、心からお祈りいたします。

以上、
「リウマチの方の仕事探し 3つの働き方と障害者雇用」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。